2010年8月31日(火)08:00
(産経新聞)
信号待ちなどの停車時にエンジンが自動で停止するアイドリングストップ機能を搭載した車が相次いで登場している。消費者の燃費志向が高まる中、低コストで燃費を向上できるためだ。
スズキは今月20日、主力車「ワゴンR」の一部改良に合わせ、アイドリングストップ搭載モデルを追加して発売した。燃費はガソリン1リットルあたり25キロで従来より2キロ向上し、軽ワゴン車トップの燃費を達成。日産自動車も小型車「マーチ」にアイドリングストップ機能を搭載し、ガソリン車トップの燃費26キロを実現した。
軽自動車を除くすべての販売車両に独自のアイドリングストップ機能「アイ・ストップ」を搭載する方針を打ち出しているのがマツダ。7月に発売した新型ミニバン「プレマシー」は販売の約7割を搭載モデルが占める。
マツダは「アイドリングストップは比較的に低コストでできて、他の車種へも展開しやすい」と話す。
矢野経済研究所によると、2009年のアイドリングストップ搭載車の世界販売台数は欧州を中心に約90万台。15年には約1043万台、市場規模は1708億円まで拡大すると予測している。