ヤマトが留守宅に置いていく不在票には、担当SD直通の携帯電話番号が記載されており、荷物の再配達を直接頼むことができる。
24日以降は、SDの昼休み時間(正午〜午後2時のうち1時間)にかかってきた電話を、コールセンターへの転送や自動応答に切り替える。「昼食の時間も確保できない」と訴えるSDの労働環境改善が狙いだ。
午後7〜8時にかかってきた電話もコールセンターなどで対応する形に変更する。夜間は再配達の依頼が集中するため、SDが電話応対の手間を取られないよう改善する。
ヤマトはこのほか、6月中に「正午〜午後2時」の再配達指定時間帯を廃止する。「午後8〜9時」も廃止し「同7〜9時」を新設する。
宅配便の業務増をめぐっては、サービス残業分の賃金未払いも表面化している。持ち株会社ヤマトホールディングスは18日、賃金の追加支給などで、平成29年3月期の連結最終利益見通しが150億円減の190億円に下ぶれすると発表した。